ピッタの性質と肌特徴

ピッタの性質と肌特徴

アーユルヴェーダでは、私たちの心と体は自然界と同じエネルギーでできていると考えます。その中でも「火」と「水」という、情熱的で、鋭く、物事を成し遂げる変容のエネルギーを多くもつのがピッタ体質です。

ピッタのエネルギーに満ちた方は、まるで輝く炎のようです。身体的には、中肉中背で、情熱的な眼差しを持つ方が多く、その動きはシャープで的確です。性格的にも、知的好奇心が旺盛で、目標に向かって突き進む強い意志を持っています。優れたリーダーシップと、鋭い知性で、周りの人々を導きます。チャレンジ精神が旺盛で、情熱的で、決断力のある頼れるリーダーのような存在です。

ピッタ体質の方の肌は、その輝きと血色の良さが特徴です。バランスが整っている時は、温かく、柔らかく、バラ色のような自然なツヤと輝きを放っています。そばかすや、ほくろが少し見られることもあります。しかし「火」のエネルギーが持つ「熱」と「鋭さ」の性質が強く出ると、そのバランスは崩れやすくなります。肌は過剰な熱を持ち、赤みやニキビ、吹き出物などの炎症性のトラブルに傾きがちです。また、油分が多くなり、Tゾーンのテカリや毛穴の開きや詰まりが気になることも。他の体質に比べ、日光に敏感に反応しやすいのも、この「熱」の性質が大きく関わっています。

ピッタの情熱的なエネルギーは、物事を達成するための素晴らしい力ですが、そのバランスは、過剰な熱やストレスによって崩れやすくなります。「火」が「猛火」となると、様々な不調を引き起こします。

暑い気候、過度な日光浴、辛い・酸っぱい・塩辛いものの摂りすぎ、揚げ物、アルコールやカフェイン、食事を抜くこと、過度な競争心や完璧主義、怒りやイライラ、睡眠不足など。

これらの要因が重なると、心身は過剰な熱を帯び、鋭敏になります。皮膚には赤みや炎症、ニキビなどが現れやすくなり、目は充血し、胸やけや酸っぱいゲップ、軟便などを感じることも。心はイライラしやすく、批判的になり短気になります。完璧を求めるあまり、自分も他人も追い詰めてしまうことも少なくありません。

ピッタの性質とは反対の「涼やかさ」「穏やかさ」「程よさ」を、日々の暮らしに意識的に取り入れてあげることです。

頑張りすぎずリラックスする

情熱的なピッタタイプにとって、時には「何もしない」時間や「遊び」の時間が最高の薬になります。自然の中を散歩したり、美しい景色を眺めたりして、やるべきことや競争から離れる時間を意識的に作りましょう。

体を涼やかに穏やかに保つ

体をクールダウンさせるココナッツオイルでのマッサージや、ローズウォーターのミストなどがおすすめです。特に、熱がこもりやすい頭部や目を、やさしく冷ましてあげましょう。日差しの強い日中の激しい運動は避けたいところです。

食事で過剰な熱をとる

食事は、ピッタを鎮静させる「甘味」「苦味」「渋味」を中心に。きゅうりやメロンなどの瑞々しい野菜や果物、ミントやコリアンダーなどの涼やかなハーブを積極的に取り入れ、辛いものや揚げ物は控えめに。穏やかな気持ちで食事を摂ることも大切です。

水分補給をしっかりと

体内の熱により、水分が蒸発しやすいピッタタイプ。特に集中して何かに取り組んでいる時には、水分補給を忘れがちに。常温の水やハーブティーなどで潤いを保ちましょう。

ピッタ体質は、その情熱と知性で、多くのことを成し遂げる素晴らしい力を持っています。日々の暮らしの中で、自分自身に「涼やかさ」と「穏やかさ」を少しずつ与えてあげること。それが、あなたの持つ素晴らしい輝きを、心地よく持続させるためのポイントとなります。

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