カパの性質と肌特徴

カパの性質と肌特徴

アーユルヴェーダでは、私たちの心と体は自然界と同じエネルギーでできていると考えます。その中でも、「水」と「地」という、穏やかで安定し、すべての土台を育むエネルギーを多く持つのがカパ体質です。

カパのエネルギーに満ちた方は、力強い大地や静かな湖のようです。身体的には、骨格がしっかりとして肉付きが良く、その動きは落ち着いています。性格的にも、愛情深く、忍耐強さがあり献身的。一度決めたことをこつこつと続ける力があり、その安定感と優しさで、周りの人々に安心感を与えます。慈愛に満ち、寛大で、聞き上手な、懐の深いカウンセラーのような存在です。

カパ体質の方の肌は、その潤いと滑らかさが特徴です。バランスが整っている時は、肌の水分量・油分量が満ちていて、しっとりとして滑らか。色白で、弾力があり、シワもできにくい、若々しい肌をしています。しかし「水」と「地」のエネルギーが持つ「重さ」と「冷たさ」の性質が強く出ると、そのバランスは崩れやすくなります。肌の代謝が滞り、余分な油分や老廃物が溜まりやすくなります。毛穴の詰まりや黒ずみ、ニキビ、むくみやくすみが気になることも。血行が悪くなり、肌が青白く見えることもあります。

カパの安定したエネルギーは、心身の土台となる素晴らしい力ですが、そのバランスは、運動不足や、重たい食事によって崩れやすくなります。「静かな湖」が「よどんだ水溜まり」となると、様々な不調を引き起こします。

寒く湿った気候、運動不足、昼寝、甘い・酸っぱい・塩辛いものの摂りすぎ、乳製品や油分の多い食事、食べ過ぎ、変化のない単調な生活、遅い時間の起床など。

これらの要因が重なると、心身は重く滞りがちになります。体が重だるく、朝すっきりと起きられない。鼻や喉に痰が絡みやすく、むくみを感じることも。心は、物事への執着が強くなり、変化を億劫に感じ、無気力になったり、内にこもりがちになったりします。

カパの性質とは反対の「軽やかさ」「温かさ」「刺激」を、日々の暮らしに意識的に取り入れてあげることです。

新しい刺激と毎日の運動を

マンネリはカパを増やします。いつもと違う道を散歩する、新しい音楽を聴くなど、日常に小さな変化を取り入れましょう。少し汗ばむくらいのリズミカルな運動を習慣にすることは、カパにとって最高の薬です。体を大きく動かしながら歩いたり、家事を行うのもおすすめです。

体を温かく軽やかに保つ

体を内側から温める、生姜や黒胡椒などのスパイスを積極的に活用しましょう。乾布摩擦は、全身の巡りを促し滞りを解消するのに非常に効果的です。絹の手袋をベッドサイドに置き、寝起きに手袋をはめて体を摩ると、温まり軽やかに動きやすくなります。

食事で重さを手放す

食事は、カパを整える「辛味」「苦味」「渋味」を中心に。温野菜や、スパイスを入れたスープなど、温かく軽いものを腹七分目を心がけて。甘いもの、乳製品、油分の多い食事は控えめにすると、心身が軽やかになります。

カパ体質は、その安定感と深い愛情で、周りを温かく包み込む素晴らしい力を持っています。日々の暮らしの中で、自分自身に「軽やかさ」と「刺激」を少しずつ与えてあげること。それが、あなたの持つ素晴らしい個性を、よどみなく、そして美しく輝かせるためのポイントとなります。

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